Masikati!(こんにちは)
ジンバブエの首都ハラレに住んでいます、おーかです(´・ω・`)!
数日前、「ジンバブエでクーデター!」と日本の皆さんの耳にもニュースが届いたのではないかなと思いますが、昨日、11月18日に首都ハラレでムガベ大統領の退陣を訴える超絶大規模なデモンストレーションが行われました。
なぜこんな騒ぎになったのかは、こちらの記事がわかりやすいかなと思うのでこちらをご覧ください★
経緯や今後について、わかりやすい記事です。ジンバブエについて気になる方はこちらをどうぞ〜https://t.co/6oowQbnAK4
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月15日
事の始まりは15日の深夜に(日本時間同日午前),軍がハラレの国営放送局を占拠したことから。
実際にテレビをつけてみると、アナウンサー、、、ではなくアナウンスをする兵隊さんの姿が。録画されたものが何度も時間を空けて流れていました。
そして18日、大規模なデモンストレーションが。
デモは独立戦争の退役軍人らの呼び掛けで、ムガベ大統領から実権を剥奪した軍に感謝を示す目的で始まった。しかし、開始から間もなく、あらゆる年齢層の市民が加わって規模が拡大。市民らは同大統領の退陣が見込まれる情勢に対する喜びを表した。
軍は17日の声明で抗議デモを全面的に支持すると表明していた。また参加者も兵士に声援を送り、立ち止まって握手を交わす様子も見られた。(c)AFP/AFPBB News
結論から言うと、軍の呼びかけで始まったデモで、かなり平和的なデモンストレーションだったみたいです。
わたしは。。。
デモンストレーション当日(18日)、日本大使館から自宅待機するようにと連絡が来ていたので、朝一で食料を買いに近所のスーパーに行きました。
そしたらですね、 近所のジンバブエ人の友達が集まって話をしていたので、少し仲間に入れてもらうと、「さおりも今日の行進に行く?行くよね?」と笑顔で言われ、あまり状況を把握していなかった私は「…行進?デモでしょ!行かないよ、怖いもん!」状態。(笑)
ですが、私たちの横を通り過ぎていく人たちは国旗をもって街に向かって歩いて行っていました。かなり笑顔で。。。
買い物に行ったら、道ゆく人たちがみんなジンバブエの国旗を持って歩いてた。今からタウンから大統領官邸までのマーチに参加するそう。全然危ない雰囲気じゃなくてみんな明るくてうれしそうでした。さおりも行くよね?って、わたしは行かない。#ジンバブエから実況
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月18日
私の中のデモンストレーションのイメージが、怖いものだったので、なんでみんなこんなにうれしそうなのか謎でした。
現地の友達と話していると、少しずつ見えてきたんですね。
「今日はお祝いすべき日だ」
「11月18日、ジンバブエが大統領から独立する日だ」
「軍が味方してくれている。今声をあげなければ!」
なるほど。
でもやっぱりビビりな私は、おとなしくお家でテレビ観戦しようと思ったんですが、
ジンバブエのテレビ1はchしかないんだけど、マーチの様子が見れるかなと思ってテレビつけたら、アメリカの映画みたいなのしてる。ちがう、見たいのこれじゃない。#ジンバブエから実況
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月18日
ジンバブエの唯一のテレビチャンネルではデモの様子が流れるはずもなく、アメリカの映画がしていました。(笑)
ということでTwitterでジンバブエにいる他のユーザーのツイートを追っていると、
ジンバブエにとって大きな日になるのかも。自宅から徒歩 10分のところです。#ジンバブエから実況 https://t.co/r287XSvbf2
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月18日
自宅から徒歩10分ほどのところですでに国旗を持った人たちが集まり、デモが始まっていました。これが、デモなのか…楽しそう。(実際のデモをあまり目にしたことがなかった)
私はハラレの街のタウンとムガベ大統領官邸の間に住んでいるんですが、結構なノイズと人たちが家の前を通っていました。
めちゃくちゃたくさんの人が国旗をもってマーチに向かっています。白人さんたちも国旗を持ってjoinしています。街なかで白人さんたちをこんなに見たのは初めて!#ジンバブエから実況
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月18日
少し驚いたのが、白人のジンバブエ人たちも国旗をもって行進していたこと。
国旗を掲げ、車のクラクションを鳴らし、歌い、踊りながら人々が嬉しそうに行進する様子が見られました。
中には、
MUGABE MUST GO!(ムガベ退陣!)
GUCCI GRACE STOP IT!(グッチグレース やめろ!)
FREEDOM!(自由!!!)
など、ムガベ大統領退陣を求めるものや、ファーストレディーに対する非難、自由を訴えるボードを持って行進する人もかなりいました。
これまで大統領や政府、政治の話を人前ですることさえ恐れていた人たちが、こうやって公の場で主張をしている。
1980年の独立から37年間大統領の独裁に耐え、抑圧され声をあげることもできずにいた市民が、やっと自分たちの意見を主張できる!という、開放的な雰囲気にハラレの街が包まれていたように思います。
まだ実際は、ムガベ大統領は退陣を拒否している状態でしたが、大統領退陣の見込み、に国民はお祝いムードでした。
大統領官邸前もたくさんの人が集まり、大統領の退陣を訴えていました。
大統領官邸前、すごい人です。
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月18日
大統領退陣を求める人たちの大規模なデモンストレーション。#ジンバブエから実況 pic.twitter.com/n1gF6Wz47G
デモンストレーションと聞くと怖いイメージでしたが、今回のものは生で見ていても、平和的なもので、大きな争いもなく、とにかく、行進に参加していた国民がみんな嬉しそうだったんですよね。
戦車が道を通ったりして、やっぱ危なそう。と思ったりもしましたが、デモ参加者が軍服を着た人と握手をしたり、楽しそうに写真を撮る様子も見られて、今回の軍の動きに国民が感謝しているのもわかりました。
「さおり、ジンバブエで俺たちはかなり苦しんできたんだ。人々は仕事がなく、お金に困り、飢えてきた。何も言わずに我慢してきた。それが今日で変わるんだ。」
と現地の友達が言いました。
世界最高齢、93歳の大統領。37年間の独裁が終わるんでしょうか。
19日に軍の司令官たちが辞任を拒み続けるムガベ大統領と2度目の会談を行い、今後の処遇などについて協議する予定らしいので今後の情報も要チェックです。
ハラレの街が騒がしい。
— Saori Ooka**ジンバブエ (@319ss) 2017年11月18日
1980年4月18日、イギリスからの独立。2017年11月18日、独裁を貫いてきた大統領からの独立、なるか。#ジンバブエから実況
たくさんの友達がいるジンバブエ。私がここにいた1年4カ月でいろんな歴史的な話や苦労話も現地の人から聞いてきました。
今回の出来事を通してもし大統領が変わったとしても、国民の生活がよくなったり国自体がよくなったりするかはまだわかりませんが、少しでもこの国の人たちが暮らしやすい国になることを心から祈ります。
Simudzai mureza wedu weZimbabwe🏁
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